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景気が悪くて そこらじゅうの広告物がね 空きができてるの その例に漏れず 駅の広告もこのありさま 利用料金がべらぼうに高いのがその原因 おかげでね 雲ひとつない富士山が大阪でみられるしね 白紙に影だけの下書きだけどね 大胆なの構図の抽象画も見られるよ 都市に また都市の重なりも見られたよ 
 でも本当の空間は狭い格子でしきられた都市 空も四角い枠で区切られてる 
 四角い空  白紙の空間  仮想の都市


息が詰まるて? それが現実 食わなきゃ生きられない現実 あんたの代わりはなんぼでもいるんだよ! そう言ってる そう言ってる奴らの代わりもなんぼでもいる現実
 

虚構の世界でしか生きられない はいわかりました そのようにさせていただきますと自分を殺してしか生きられない 腹の中で別のことを考える虚しさだけの時間が過ぎて行く 生きてる限られた貴重な時間が垂れ流して過ぎて行く 我慢しな 家族のため 生活のため 老後のため?
 息を吸い ため息を吐き出しまたそれを吸う それがまぎれもない現実  
   
  
 人間は本来自然の中で 自然にふるまい 自然の掟に従って生きてきました 何十万年前 何万年前? いや少し前までは、、、
 蛍の飛び交う光 鳥の声 星の移り変り 野の花 生活の中に自然の一部がとりこまれていました 朝から夜寝るまで 朝日が昇ると起き 太陽と共に働き 日が沈むと夕餉 一日の心地よい疲れで眠りにつく 
 人のつながりに暖かさを感じ 夫婦家族の絆に安らぎをおぼえ 人を疑いもせず 信頼という言葉すらとりたてて意識もせずに ただありのままに生きて 生きられてきました そんな時代 でも日々の暮らしの苦労はあったでしょう 
 今は ? 生活は どうして食っていこうかという目の前の不安は確かに無くなりましたが 
 人々の顔つきが違います ぎすぎす ぴりぴり きりきり ひやひや 隠そうと思っても顔にあらわれます おだやかな顔に戻れるのは死の直前?
 犬だって同じです 野良犬の不安そうな不信感に満ちた顔 室内犬の安心そうな甘えた わがままな顔 飼い犬だって顔を見れば しつけが厳しくていじけてしまった顔 安心しきった顔 
 子供も同じ